第105回全国高校野球選手権記念大会南・北海道大会は25日、エスコンフィールド北海道(北広島市)で決勝が行われた。室蘭支部代表の北海道栄は2―11で北海に敗れ準優勝に終わった。優勝した北海は2年ぶり、全国最多となる40度目の甲子園出場を決めた。
▽決勝
北海道栄
000000110―2
01107002X―11
北 海
(栄)平、石蔵、山崎、小原―高村
(北)熊谷、岡田―大石
🉀小原(栄)
🉁小保内(北)
🉂小林、山崎(栄)関、幌村、今北(北)
北海道栄は初回、1死三塁でスクイズを仕掛けるも相手捕手の好プレーに阻まれ失敗。五回には失策や四球が続き、打者一巡の猛攻を許して7失点。その後、小原(2年)が左柵越えの本塁打を放つなど2点を返したが、強豪・北海の壁は厚かった。
北海は、札幌市にある1885年創立の私立校。春の選抜大会も13度出場している。主な出身者に元プロ野球ヤクルト監督の若松勉氏、1932年ロサンゼルス五輪陸上男子三段跳び金メダリストの故南部忠平氏。
―届かなかったあと1勝
あと一勝かなわず―。春季大会の雪辱を晴らすべく、最後まで奮闘した道栄だったが、2―11で北海に敗れた。糸瀬監督は「ここまで来させてくれた。総合力で勝ってきたチーム、選手は良く頑張ってくれた」と最後まで奮闘した選手たちをたたえた。
初回「まず1点」と1死三塁でスクイズを仕掛けたが、相手捕手の好プレーに阻まれ先制点はならず。中盤まで粘りを見せた道栄だったが、五回に四球や失策から一挙7点を許した。「相手を助けるプレーになった。春の経験から選手に助言をしてあげられなかった」と肩を落とした。
チームをけん引してきた主将の神野(3年)は「春のリベンジを果たすために頑張ってきた。初回から仕掛けたが、得点を挙げられなかった」。強打者がそろう北海だけに「一つのミスが命取りだった。それでも精いっぱいやり切った。悔いはない」と話した後、「2年生にも助けられてきた。来年こそは甲子園出場をかなえてほしい」と託した。
決勝は4投手が登板。「低めに振らせる球を集めたが、北海打線は全く振ってこなかった」とエースの山崎。糸瀬監督が「山崎に助けられてきた」と振り返るほど、頼れるエースに成長した。六回からは小原(2年)が力投し、本塁打を打つなど期待の下級生がいる。「2年生にはレベルの高い選手がそろっている。小原に来年の背番号1番を託したい」と願いをつないだ。
北海道栄 打安点
(6) 梶 沼 410
(9) 加 藤 100
1 小 原 111
(7) 新 木 400
(3)9下 山 400
(4) 岡 本 310
R 北 山 000
(2) 高 村 300
H 西 村 100
(5) 小 林 310
(1) 平 000
1 石 蔵 000
13 山 崎 211
(8) 神 野 300
8 新 谷 000
2952
振球犠盗残失
451062
投手 回 安 責
平 3 5 2
石蔵 10/3 2 2
山崎 1 2 3
小原 3 3 2
北 海 打安点
(8) 片 岡 631
(2) 大 石 412
(4) 今 北 511
(1)3熊 谷 210
(3)7長 内 311
(6) 幌 村 211
(9) 宮 下 301
1 岡 田 110
(5) 関 321
(7)9小保内 213
311211
振球犠盗残失
1960110
投手 回 安 責
熊谷 7 3 1
岡田 2 2 1