胆振中学校体育大会第12回胆振中学校軟式野球大会が1、2両日、登別市川上公園野球場で開かれ、苫小牧青翔中学校が優勝した。28~8月1日に滝川市で開催される全道大会の切符を手にした。
大会には東、西胆振の地区大会を突破した4チームが出場。東胆振の青翔、ウトナイ・沼ノ端など4チームがトーナメント戦で競い、優勝校に与えられる全道切符を懸けて白熱した試合を展開した。
苫小牧のウトナイ・沼ノ端は初戦、室蘭桜蘭と対戦し1―2と死力を尽くし、惜しくも敗れた。青翔は、伊達との激闘を8―5で制し、決勝に進んだ。
室蘭桜蘭との決勝は両者譲らずの接戦。初回の無死三塁の好機はスクイズが失敗に終わり、無得点となった青翔。しかし二回はスクイズを正確に決めて先制点を挙げ、前半の主導権を握った。三回の1死満塁の好機では犠飛で2点目を奪ったが、その後に追加点はならず四回には1点を返されて緊迫した展開。最終盤までしぶとく守って2―1で勝利を手にした。
今季は公式戦を無敗で制している青翔。児島芳之監督は「一番の成長は丁寧さ。シーズン初めはミスが多かったが、次に何が起こるのか―を予測してプレーすることでミスの連鎖がなくなった」と話した。
攻撃に関しては「スイングの強さだけではなく、小技を仕掛けて点を取れるようになった」と評価。全道大会に向けて「個々の能力アップを図りたい。ここまで戦ってきた仲間たちの思いや、支えてくれる家族への感謝の気持ちを忘れずに、全道制覇にふさわしいチームを目指して戦っていく。選手には野球をとにかく楽しみながら高みを目指してほしい」とナインへ期待を込めた。
熊原皆翔主将は「これまでと変わらない確実な守備、勢いのある攻撃、攻める走塁と、走攻守全てを武器に一戦一戦勝ち抜いて優勝を目指す」と意気込みを語った。北の大地の頂き―を目指し、大一番を迎える青翔ナインへの期待が高まる。