第105回全国高校野球選手権記念大会南・北海道大会室蘭支部予選は29日、とましんスタジアム=苫小牧市=でCブロックの2回戦2試合が行われ、苫小牧中央が6―5で鵡川との接戦をサヨナラで制し代表決定戦進出を決めた。大谷室蘭は1―0で室蘭栄を下した。各ブロック代表決定戦は7月1日。
▽Cブロック2回戦
鵡 川
102001001 -5
000023001x-6
苫小牧中央
(鵡)柏村、今富―佐々木
(苫)斉藤、山田―水島
🉁前田(苫)
🉂古田、能登(鵡)山田(苫)
大谷室蘭
000001000―1
000000000―0
室蘭栄
(大)飯田―坂本
(室)今谷―井村
―鵡川、執念の同点「選手たちはよくやった」
「選手たちは本当によくやった。これ以上の試合は望まない」と胸を張る鵡川の小池監督。乱打戦の末に5―6で苫中央に軍配が上がった。
序盤に点数を重ねた鵡川だったが五、六回にエース柏村(3年)が捕まり、5失点と逆転を許した。迎えた九回、2死一塁から萩原爽(3年)が右前安打、すかさず砂押(3年)が本塁生還を果たして執念の1点で同点にした。
六回無死満塁から投げた今富(2年)だったが、終盤まで好投を見せながらも最後はサヨナラ。小池監督は「苫中央は強かった。勝たせてあげられなかったことが悔やまれるが、素晴らしい試合を選手らに見せてもらった」と話した。
今富は「打たせてアウトを取るつもりでいた。気持ちが弱く腕が振れてなかった」と涙に暮れながら唇をかむ。「3年生を最後に勝たせてあげられなかった。この経験と気持ちを忘れず、来年良い結果を出して先輩たちに恩返ししたい」と誓った。