第105回全国高校野球選手権記念大会南・北海道大会室蘭支部予選は28日、とましんスタジアム=苫小牧市=でBブロックの2回戦2試合が行われ、北海道栄が浦河を10―0の五回コールド、苫小牧東が4校連合(苫小牧西・えりも・富川・室蘭工業)を7―0の七回コールドで下し、代表決定戦へ名乗りを上げた。
▽Bブロック2回戦
浦 河
00000 ―0
10531x―10
北海道栄
(五回コールド)
(浦)佐々木、谷口―山岸
(北)山崎、石藏―高村
🉂下山、岡本(北)
4校連合
0000000 ―0
3010021x―7
苫小牧東
(七回コールド)
(連)村田、登山、斉藤―田中奏
(苫)堀、保坂―棚橋
🉁八木、浅井(苫)
🉂高橋、椙尾(苫)
―道栄・下山「自分のスイングで」
春季北海道大会準優勝の道栄が浦河に五回コールド勝ちした。糸瀬監督は「一生懸命なプレーを見せていた。バットもよく振れていた」とナインの活躍に笑顔を見せた。
初回は硬さが見られた上位打線だったが、修正した三回は相手投手を捕まえて6安打し一挙5点。鬼門の初戦を投打ともに好調な状態で物にした。「バットの振りも春からさらに成長した。無失点での勝利も次につながる」と評価した。
糸瀬監督が、四番らしさが目立った―と話すのは2年生の下山。二塁打を含め3安打。それでも本人は「バットの真芯で捉えることができなかった」と反省する。
秋から夏にかけて四番としての役割に責任感を強く抱く2年生が長打光るスイングでチームを支えている。「ランナーが居る、居ないに関係なく自分のスイングで塁に出ていきたい」。次戦へ闘志を燃やす。
―力負けも、最後まで全力プレー4校連合
苫東に完敗した4校連合。林監督は「初回の3失点が大きかった。それでも粘り強いプレーでよく戦った」とねぎらった。
シード枠で初戦だったが選手に硬さは無く、良い緊張感のもと戦い抜いた。春から夏にかけてバッティングと投手陣の強化に励んできた。投手陣について「ストライクゾーンにどんどん投げていた。練習の成果が表れた」とみる。苫東の投手を捉えることはできなかったものの「バッティングは必死に食らい付いていた」と語った。
全員で集まっての練習は数回しか行えなかったが、春から練習試合を7回重ね実戦で力を付けてきた。仲の良いチーム―と監督がたたえる4校連合を支えた伊藤主将(苫西3年)は「集まった時にみんなでコミュニケーションを取るようにしていた。1、2年生には良きライバルとして競争し合いながら頑張ってほしい」とエールを送った。