苫工が大量得点で苫高専に快勝し、初戦を突破。流れをつくったのは大上(2年)の一振りだった。
二回先頭で打席に立った大上。内角の直球を豪快に振り抜いた打球は右方向への場外本塁打に。「狙い球を定めて振り抜いた。試合前に監督から引っ張れ―と指示があったので、意識して打席に立った」と振り返った。
特大弾には春の悔しさが表れていた。春季室蘭支部大会の駒大苫戦で、大上はチャンスで打てず悔しい経験をした。考えを変えて朝の練習に毎日汗を流し、ひたすら打ち込みを繰り返して挑んだ夏の初戦で結果を出した。
大一番を迎える次戦に向け「つなげるバッティングをしていく。流れを引き寄せる1打で勝利に導きたい」とリベンジマッチに闘志を燃やしていた。