苫小牧市の女子軟式野球クラブチームの苫小牧ガイラルディアが3日から札幌市で行われる北海道女子軟式野球春季大会に臨む。今季は練習にも熱が入り、調整も万全。昨年は決勝戦で涙をのんだだけに、主将の京野優希は「優勝に向け、いかに失点を少なくできるかがカギ」と全国制覇への第一関門へ挑む。
昨季限りで主力メンバー3人が引退したことから、全員が複数ポジションを守れるように練習ではノックに時間を割いた。大滝裕生雄監督は「負けない野球をするためには最少失点で抑えなければならない」と分析。京野も「練習試合で失策絡みの失点が多い」と課題を挙げ、チーム全体で守備からリズムをつくる野球を再構築してきた。
一方で、新体制になってからは打ち勝つ試合が増えている。メンバーが少なくなったことで、これまで控えだった選手も試合に出場できるようになり、打撃センスが開花。練習試合もここまで9戦全勝で、チーム打率は3割7分1厘と高水準をキープしている。中でも京野は打率5割をマークしており、「自分が打ってチームが勝てるよう、このまま大会まで好調を維持したい」と強調する。
8月に控える全日本女子軟式野球選手権大会(東京都)の北海道代表は、昨秋と春季の全道大会で獲得したポイントを合算して決定する。昨年秋の大会は優勝を飾っただけに、今大会も優勝して第1代表を狙いたいところ。京野は「失点を減らし、チームの長所である打撃を生かして優勝したい」と意気込んだ。