第62回春季北海道高校野球大会は30日、札幌円山球場で決勝が行われ、北海道栄が北海に2―13で敗れ、32年ぶり2度目の優勝はならなかった。
▽決勝
北海道栄
000000200―2
10800121X―13
北 海
29日
▽準決勝
北海道栄
0101001401―8
0100002040―7
立命館慶祥
(延長十回タイブレーク)
(北)石藏、山崎、平、山崎―高村
(立)岩渕、青山、渡邊、石山―正津
🉀勝見(立)
🉂岡本(北)岩渕(立)
道栄は無死一、二塁から始まる延長十回タイブレークで、暴投で二、三塁と好機を広げた。1死後、岡本の右適時打で1点勝ち越し、接戦にけりをつけた。十回の守備は山崎が無安打で締めた。
北 海
010100011―4
000000000―0
札幌大谷
(北)長内―大石
(札)及川、瀬尾、赤塚、菊地―佐々木涼
🉂片岡、宮下2、関(北)福島(札)
―道栄、接戦経てチーム成長
準決勝。道栄が二回に先制すると、シーソーゲームになった。八回には岡本(3年)の適時二塁打などで4得点、立命館慶祥を突き放すも九回に同点に追い付かれた。
2年ぶりの決勝進出を決めた後、加藤代理監督はしびれる激戦を「今でも震えが止まらない」と振り返った。2回戦の旭川明成戦に続き、2試合連続で接戦を物にした。「こういう試合はチームを大きく成長させてくれる。夏にもつながる好ゲームだった」
9番打者の岡本は、2本の適時打と堅守でチームの勝利をたぐり寄せた。今大会はここまで好機で一本が出ず、悔しい思いをしていた。八回2死一、二塁の大チャンスに「つなぐバッティングを意識して打席に入った」。外角のストレートを左中間へ運び、二塁上でガッツポーズ。延長十回にも得点圏に走者を置いて決勝点となる適時打を放った。
昨年秋から、正二塁手として試合に出場している。今春は支部予選から失策0の堅い守りを披露。たどり着いた決勝の舞台に「粘り強く、全員野球で優勝したい」と力強く意気込んだ。