苫小牧地区に新たな小学生バレーボールチームが誕生した。厚真町を拠点にする厚真ハピエストは、今年度から各種大会に本格挑戦している。小学2~6年生の元気いっぱいな男子13人で活動中。森田一監督は「バレーを楽しいと思ってやってもらいたい。ゼロからのスタート。息長く活動を続け、ハピエストらしい伝統を築けたら」と意欲を語った。
競技者減少著しい東胆振の小学バレー界にとって吉報だ。厚真町出身、中学まで地元で競技を続けた森田監督が、地域住民から小学チーム設立要望の声を受け一念発起した。昨年9月に少年団登録、今年4月に苫小牧小学生バレーボール連盟への加入を済ませた。
チーム名は選手と保護者間で決定した。幸せな―の意味を持つ英語Happyの最上級。スローガンは「北の大地で一番輝く」だ。厚真では団員減少により2011年度で解散した厚真ひまわり以来の受け皿となる。
初心者ばかりだが、森田監督ら5人のバレー経験者が指導役を買って出る。「一人ひとりにしっかり目が行き届くのが、うちの強み」と監督。サーブ、レシーブなど基礎的な練習を根気よくこなしながら、5月下旬の初陣に向けて日増しに力を付けてきた。
主将は唯一の6年生、成田生都(厚真中央小)。「みんなで楽しく練習するのが好き」と笑顔を見せる。練習の成果を発揮する日を待ち遠しくしながら「明るく、いつでも諦めない選手になりたい」と意気込む。
「将来性豊かな子ばかり。バレーを楽しいと思って練習すれば自然に上達していく」と森田監督。試合で勝つことの喜びも伝えるのはもちろん、「少しでも長く競技を続けてほしい。それが普及、振興にもつながる。楽しく長くです」と話した。
厚真ハピエストでは随時選手を募集している。対象は小学生で居住地域は問わない。厚真町スポーツセンターを拠点とし、主に毎週月曜、水曜、金曜の午後6時半から約2時間活動。見学、体験大歓迎。問い合わせは森田監督 携帯電話 090(9523)9692。