第62回春季北海道高校野球大会室蘭支部予選最終日は16日、とましんスタジアム=苫小牧市=でA、Bブロック代表決定戦が行われた。Aブロックは駒大苫小牧が7―0の七回コールドで大谷室蘭を下して10大会連続19度目、Bブロックは北海道栄が苫小牧中央を4―0で退けて2年ぶり14度目の全道大会(24日から札幌円山球場)の出場権をつかんだ。
▽Aブロック代表決定戦
大谷室蘭
0000000 ―0
0001303x―7
駒大苫小牧
(七回コールド)
(大)飯田―赤間
(駒)大原、大槌―小池
🉂大森、小池2(駒)
▽Bブロック代表決定戦
苫小牧中央
000000000―0
00002101X―4
北海道栄
(苫)山田、齋藤英、藤原、中川―日向
(北)山崎―高村
🉂渡邊(苫)山崎、下山(北)
―道栄、エース山崎 大一番で完封
九回2死三塁、ライトがフライを捕球すると、道栄の投手山崎(3年)は捕手の高村(2年)に駆け寄って喜びを分かち合った。代表決定戦にふさわしい完封勝利に、山崎は「最高です、やり切りました」と笑顔を浮かべた。
昨秋は背番号10だった山崎。支部大会では登板機会がなく、全道大会の初戦で4回2失点と悔いの残る結果だった。3年生として迎えた今大会はエースナンバー。目標だった背番号1を背負い「1、2年はけがに悩まされたが、これまでやってきたことが実を結んだ」と気合十分だった。
スコアボードに0を並べ、ベンチに戻るたびに仲間からは「ナイスピッチ」と声を掛けられた。なかなか得点が入らない展開にも、「自分で点数を取る」という強い気持ちがチームに2点目をもたらした。
全道大会には地元・函館の友人たちも多く出場するといい、「自分のピッチングでチームを勝利に導きたい」と強い覚悟を見せた。
―駒大苫、投打に安定 好機逃さず
駒大苫は大原(2年)と大槌(同)の完封リレーで室蘭支部代表を勝ち取った。大原は準決勝に続く先発の大役を務め、「緊張はしたが自分のピッチングをした」と、オーバースローとサイドスローを使い分ける投球でチームに勝利をもたらした。
序盤は安打で出塁するも得点に結び付かず、佐々木監督も焦りを感じていたという。しかし、四回に相手の失策から1死二、三塁の好機をつかむと、8番小池(2年)の右犠飛で先制。その後は打線がつながり、七回も小池がライトオーバーの2点適時打でコールド勝ちを収めた。試合前から強く低い打球を意識していたといい、「しっかりバットのヘッドを返し、逆方向に打てた」と振り返った。
2021年の春から6大会連続で全道初戦を落としている駒大苫。佐々木監督は「選手たちはまだまだこんなもんじゃない。一戦必勝のチャレンジャー精神を持って臨みたい」と気持ちを新たにした。
大谷室蘭 打安点
(4) 長 谷 200
(5) 佐々木 300
(2) 赤 間 310
(3) 坂 本 310
(8) 工 藤 300
(9) 渡 邊 300
(7) 岩 井 100
(1) 飯 田 110
(6) 越後屋 200
2130
振球犠盗残失
521034
投手 回 安 責
飯 田 62/3 10 5
駒大苫小牧 打安点
(6) 藤 森 420
(4) 鈴 木 000
(8) 成 田 322
(7) 大 森 421
(3) 瀬 野 301
(5) 藤 橋 210
(2) 小 池 223
(9) 大 石 200
(1) 大 原 100
1 大 槌 210
23107
振球犠盗残失
229170
投手 回 安 責
大 原 4 2 0
大 槌 3 1 0
苫小牧中央 打安点
(8) 大 竹 400
(9) 名 取 410
(6) 佐 藤 300
(4) 渡 邊 420
(5) 風 晴 200
H 大 川 100
(3) 高 橋 420
(2) 日 向 400
(1) 山 田 210
1 齋藤英 000
H 米 田 110
1 藤 原 000
1 中 川 000
(7) 前 田 300
3270
振球犠盗残失
211072
投手 回 安 責
山 田 4 3 0
齋藤英 2 4 1
藤 原 11/32 1
中 川 2/3 0 0
北海道栄 打安点
(6) 梶 沼 421
(9) 加 藤 300
(7) 新 木 400
(3) 下 山 321
(1) 山 崎 411
(5) 小 林 200
(2) 高 村 420
(8) 神 野 420
(4) 岡 本 101
2994
振球犠盗残失
5541100
投手 回 安 責
山 崎 9 7 0