13日に道栄に敗れた4校連合（苫西、富川、えりも、室工）。マネジャーを務める佐々木はな（室工3年）は10日の登別青嶺戦で、室蘭支部では初の女子部員としてシートノックを打った。小学生から野球に打ち込んできた佐々木は「すごく楽しかった。室蘭支部で初めて―というのがうれしい」と笑顔をこぼした。

　日本高野連は昨夏から、女子部員の練習補助や試合中に球審へボールを手渡す「ボールパーソン」の参加を認めた。今年3月には試合前の守備練習で女子によるシートノックも解禁。普段の練習からノッカーを務める佐々木が選手と同じユニホームを着てグラウンドに立った。

　登別市出身の佐々木は小学5年の時に野球を始めて中学校でも野球部に所属、男子と一緒に白球を追い掛けてきた。高校入学を前に女子の野球チームの見学に行ったが肌に合わず断念。マネジャーとして野球に関わり続ける道を選んだ。

　中学生の時以来袖を通したユニホームに「少し恥ずかしかった」とはにかむ。「練習とは違う緊張もあった。ノックを打てて良かった。また夏もできたら」と笑顔で話した。