第62回春季北海道高校野球大会室蘭支部予選4日目は11日、とましんスタジアム=苫小牧市=でBブロック2回戦2試合が行われた。苫小牧中央は伊達開来に8―0の完封勝利。静内は苫小牧高専を11―1で制し、13日の準決勝進出を決めた。
▽Bブロック2回戦
苫小牧高専
000100 -1
013304x-11
静 内
(六回コールド)
(苫)佐藤翔、佐藤喜、内山―鈴木桜
(静)杉本、矢野―三浦、橘
🉁鈴木桜(苫)清水(静)
伊達開来
0000000―0
320210X―8
苫小牧中央
(七回コールド)
(伊)田仲―本井
(苫)藤原、齋藤英、山田―日向
🉁風晴(苫)
🉂渡邊、風晴、佐藤(苫)
-苫中央、全員野球でベスト4入り
苫中央は投打がかみ合った試合で1勝をつかんだ。渡邊監督が「まじめで団結力のあるチーム」と評するように、全員野球でベスト4入りを決めた。
8得点のうち4番渡邊(2年)と5番風晴(同)で7打点を稼ぐ好調ぶり。指揮官は特に初回の3得点を挙げ、「よく打って流れを持ってきた。2人とも期待に応えてくれた」と満足げだ。
昨年、秋季大会室蘭支部の代表決定戦で駒大苫に1―3で敗退。高橋主将(3年)は「貧打とエラーが絡んだ失点で負けてしまった」と振り返る。悔しさを胸に、冬期間もバットを振り込んだり走り込んだりと、個々のポテンシャル向上に励んできた。
13日に控える静内との準決勝に向け、高橋は「強気なプレーや積極性など、チームで徹底してきたことを出して勝ちたい」と気持ちを新たにした。
-苫高専、5大会ぶり勝利おあずけ
春の1勝が遠い―。苫高専はミスからの失点がかさみ、5大会ぶりの春季大会勝利とはならなかった。2季目の指揮を執る岡本監督(同校4年)は「全員がそろっての練習時間が少なく、連係プレーにミスが出た。僕の力不足」と肩を落とした。打線も2安打に抑え込まれ、「相手ピッチャーの球を捉えられなかった」と振り返った。
苫高専は8時間授業や実験、実習が長引くこともあり、部活動に参加できるのが1日1時間ほどの生徒も少なくないという。限られた時間を有効活用するべく、実戦形式のシートバッティングやエンドランなどの戦術的な練習に時間を割いている。主将を務める五日市(3年)は「遅れた人も集まれるよう工夫している」と話す。
夏への課題は変化球の対応と連係プレーの強化。五日市は「エラーをなくせるよう声を掛けながら、チーム全体でリカバリーできるよう頑張りたい」と意気込んだ。