第62回春季北海道高校野球大会室蘭支部予選第1日目は8日、とましんスタジアム=苫小牧市=でAブロック2回戦2試合、Bブロック1回戦1試合が行われた。駒大苫小牧は苫小牧工業に4―1で勝利。静内は苫小牧南を12―1、苫小牧東は浦河を9―1で下し、3回戦へ駒を進めた。
▽Aブロック2回戦
苫小牧工業
100000000-1
00000220X-4
駒大苫小牧
(苫)岡田、桑村―渡邊
(駒)大槌、大森、袋井―小池
🉂大森(駒)
苫小牧東
002030004-9
000100000-1
浦 河
(苫)八木、堀、大浦―棚橋
(浦)谷口―山岸
🉂西村(苫)谷口(浦)
▽Bブロック1回戦
静 内
20325-12
01000-1
苫小牧南
(五回コールド)
(静)杉本、矢野、梅津―橘、小林
(苫)山岸、石川―小田島
🉁西岡(静)
🉂杉本2、西岡(静)
-苫南、夏の大会へ立て直し急務
静内にコールド負けを喫した苫南。今大会のオープニングゲームということもあり、初回の入りを意識していたという。早瀬監督は「初回の2点は想定内だった。後半は、本来ならアウトにできる打球を野手陣がミスしてしまった」と振り返る。
苫南は昨年の秋以降、好球必打や投手の制球など基本を重んじてきた。「練習試合では形になってきたものの、今回の試合では自分たちから相手にリズムを与えてしまった」
先発した主将の山岸(3年)は「コントロールの乱れから、四死球を出して打たれてしまった」と唇をかみしめた。「ブルペンとマウンド上でフォームが変わった」といい、変化球の制球難から直球中心の配球に切り替えたところを相手打線につかまった。
3年間の集大成となる夏の大会に向けては「バッティングを伸ばし、守備面も強化して臨みたい」と気持ちを切り替えた。
-苫工、流れ断ち切れず
苫工は初回に1点を先制。五回まで駒大苫を0点で抑え込んだが六回に先発の岡田がつかまり、七回からリリーフした桑村も流れを断ち切れなかった。平山監督は「先制して中盤まで粘る―という展開は理想通りだったが、あと一本が出なかった」と敗因を分析した。1年生ながら捕手として先発出場した渡邊については「練習試合からしっかり仕事をしてくれていた」と話した。
五回終了後のグラウンド整備以降の失点に、佐藤快主将(3年)は「守備の甘さとリードしている状況への焦りが出た」と振り返った。最後の夏に向けては「練習試合で気持ちとチャンスの強さ、どんな相手にも打ち勝てる力を付けたい」と前を向いた。