日本ハムが鮮やかに逆転勝ちした。楽天戦の1点を追う八回。松本剛の犠飛で同点とし、なおも好機を広げて1死一、三塁で、打席には前日に決勝ソロを放った万波。「1点が入れば何でもいい」との心構えで内角球を振り抜くと、打球は右中間を破る勝ち越しの2点二塁打に。お立ち台では「めっちゃうれしいです」と笑顔がはじけた。
八回の攻撃は内容の濃さも際立ち、先頭の五十幡が安打で出て二盗したことが同点につながった。4―2とした直後の1死三塁では、細川がスクイズを決めて追加点を奪った。
新庄監督は、昨年から追い求めた足や小技を使う野球に手応えを感じ、「きょうは寝られない。気持ち良すぎて」。最下位を脱出し5位に浮上したが、こちらは全く気にする様子はなく「ああ、全然、全然」と先を見据えていた。