第13回苫小牧民報販売店協力会旗争奪東・西地区親善少年野球大会最終日は22日、苫小牧市内の各公園グラウンドで決勝が行われた。西地区は北光ファイターズが延長八回タイブレークの末に5―2で北星有珠の沢ホークスに競り勝ち、2年連続5度目の頂点。東地区は飛翔スワローズが6―0で沼ノ端ジェッツ・美園スラッガーズ合同を下し、2015年以来7大会ぶり2度目の優勝を飾った。
【西地区】
▽決勝
北光ファイターズ
00010004―5
00100001―2
北星有珠の沢ホークス
(延長八回タイブレーク)
(フ)伊藤、南川晃、伊藤―太田
(ホ)安藤、鈴木大―山崎
▽3位決定戦
日新スポーツ少年団
1034―8
0131―5
白老町少年野球クラブ
(四回時間切れ)
(日)奥山、伊藤―伊藤、奥山
(白)宇佐美、菊池―高橋
【東地区】
▽決勝
飛翔スワローズ
30030―6
00000―0
ジェッツ・美園
(五回時間切れ)
(飛)渋木、佐藤―西田
(ジ)中岡―酒井
▽3位決定戦
拓勇ファイターズ
010001―2
010000―1
沼ノ端スポーツ少年団
(拓)青木陽―明石
(沼)平井、吉泉―平間
―北光 ピンチ乗り越え、成長実感
西地区決勝は、くしくも昨年秋の西地区新人戦決勝と同じ顔合わせ、八回タイブレークまでもつれる大接戦となった。再び北光に軍配が上がり王座を死守。太田主将(北光6年)は「ピンチになってもみんなで盛り上がることができた」と胸を張った。
際立ったのは無死一、二塁のタイブレーク七回。北光は表で得点できなかった。打席には相手の4番。そこでチームは申告敬遠で満塁策を選択した。
5番を三振に仕留めると、飛び出した三走も封殺。この回を無失点で切り抜け八回の攻勢につなげた。長谷川監督は「苦しい場面をしっかり乗り越えてくれた。本当に頼もしい」と目を細めた。
春先のオープン戦で札幌の強豪チームに勝利するなど、日増しに自信を付けている。太田主将は「一つ一つのプレーを練習からきっちりこなして、試合につなげていきたい」とさらなる成長を誓った。
―飛翔 継投リレーでうれしい完封
飛翔が1回戦初回の1失点後、13イニング連続無失点で優勝をつかみ取った。決勝は渋木(清水6年)と佐藤(明野5年)の継投リレーでうれしい完封勝利。
外で練習ができない冬期間も合宿を行ったり駒大苫小牧高野球部による少年野球教室に参加したりと刺激の多い環境に身を置き続けた。
3試合中2試合がコールドゲームという得点力に、山田代理監督は「点も取れ、優勝できたことにほっとしている。基本は1点ずつという意識を持ってこつこつ積み上げた」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
奪三振ショーを繰り広げた渋木主将は「三回途中からボール球が先行してしまった。次はそうならないよう、常にストライクを取りにいきたい」と課題を見つけた。これから始まる公式戦に「まずはとましんカップで優勝し、7月の全国大会出場を目指して練習したい」と意気込んだ。