駒大苫、3度目の選抜に挑む 全国高校女子野球選抜大会

  • スポーツ, 野球
  • 2023年3月18日

 駒大苫小牧高校女子野球部が、23日に埼玉県加須市などで開幕する第24回全国高校女子硬式野球選抜大会に挑む。3年連続の出場。チームは17日夕に関東入りし花巻東や京都外大西などと練習試合を行いながら、本番に向けて急ピッチで実戦感覚を養っていく。

 2年生以下の新チームが集う春の全国舞台。大会史上最多45チームが4月2日を最終日とする競技7日間でトーナメントを繰り広げる。決勝は昨年に続いて東京ドーム開催。駒大苫は24日の第2日2回戦で日本ウェルネス(東京)と当たる。

 冬の厳しいトレーニングを乗り越え、選手たちはたくましくなった。「ただやってる、やらされているではなく自立してほしい」と茶木圭介監督は冬季の練習メニューを選手たちで組み立てるよう促してきた。

 当初は鈴木志織主将(2年)らリーダー格が中心となり決定していたが、「同じ答えしか出ないようになった」ことで方針転換。チーム全員から毎回意見を募るようにして「メニューの幅が広がった。考えて物事に取り組む意識が浸透した」と鈴木主将は言う。

 投手陣は徹底的に走り込み、投球時の土台となる下半身強化に励んだ。けん引するのは投手リーダーで速球派右腕の吹越凜乃(2年)と、制球力に定評がある左腕の金高暖(同)だ。吹越は「きつかった分、成果を本番で発揮したい」。金高は精神面でも自信が付いたとし「チームに流れを引き寄せ、攻撃につながる投球をしたい」と意気込む。

 打線は1年生から主軸を担った好打者が多い。4番に指名されたのは、前チームでもクリーンアップの一角を担っていた苫小牧育ちの渋木菜都(2年)。「チャンスで回ることがさらに多くなる」と気を引き締める一方、「他にもいいバッターはそろっている。自分で決めようとし過ぎず、つなぐ意識を持ちたい」と語った。

 全国選抜大会の組み合わせは別表の通り。

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