駒大苫小牧高校は2月28日、苫小牧市明野新町6に完成した野球部専用寮「大心寮」で落慶式を行った。駒沢大(東京)の永井政之総長ら関係者が出席し、新寮誕生を祝福した。
2019年に完成した一般生徒が入居する「敬愛寮」横に建つ大心寮は、昨年5月に着工し今年1月の完成を見た。鉄筋コンクリート造りの3階建てで31室(入居最大62人)、食堂、浴室、洗濯乾燥室などを完備。静脈認証のセキュリティーシステム、無線通信「Wi―Fi(ワイファイ)」の充実も図られている。
大心寮の名付け親は、野球部初代監督で曹洞宗中央院(市元町)の荒澤義範東堂。「大きな心を育み、寮を巣立ってからもその心を忘れずにいてほしい」との思いを込めた。「新寮完成を機に、心機一転頑張ってほしい」とエールを送る。
金野彰校長は「敬愛寮と同様に学校から近く、勉強と部活動の両立に集中できる環境を整えることができた」と喜ぶ。田中将大(楽天)、伊藤大海(日本ハム)、若林楽人(西武)といったプロ野球界で活躍する野球部OBの名を挙げ「大心寮で育った生徒も、将来プロの世界に羽ばたいてもらえたら」と期待した。