【メサ(米アリゾナ州)時事】米大リーグのオープン戦は2月28日、アリゾナ、フロリダ両州の各地で行われ、アスレチックスの藤浪、エンゼルスの大谷が先発で投げ合った。藤浪は2回を1安打、3四球、3奪三振、無失点。大谷は2回3分の1を無安打、2四球、2奪三振、無失点だった。
メッツの千賀は実戦形式の練習に登板。レッドソックスの吉田は遠征に参加せず、軽めの練習で調整した。
第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表「侍ジャパン」に入っていた鈴木誠也外野手(カブス)の出場辞退が2月28日発表された。米アリゾナ州でのキャンプ中に左脇腹の張りを訴えていた。代替選手は未定。
27日に宮崎市での強化合宿を打ち上げた侍ジャパンは28日に名古屋市へ移動。主力として期待していた戦力を欠くことになったが、侍ジャパン強化委員会の井原敦委員長は「栗山(英樹)監督とコーチはさまざまな状況を想定しているので、きちんと対応してくれると思う」と話した。
鈴木が抜ける外野の一角は、宮崎合宿で順調に調整していた近藤(ソフトバンク)がカバーできそうだ。内外野を守れる周東(同)やこれから合流するヌートバー(カージナルス)と吉田(レッドソックス)も含め外野手は左打者ばかり。右打ちの外野手が手薄だが、三塁が本職の岡本和(巨人)は合宿中に左翼守備の練習をこなして準備。十分に対応できそうな動きを見せていた。
3月3、4日の中日戦、米大リーガーも出場可能になる6、7日の阪神、オリックスとの強化試合でチームの完成形を探る。