【テンピ(米アリゾナ州)時事】米大リーグの春季キャンプは24日、アリゾナ、フロリダ両州の各地で行われ、エンゼルスの大谷はフリー打撃の31スイングで15本の柵越えを放った。その後、実戦形式でマイナーの投手相手に6打席に立って感覚を確かめた。
レッドソックスの吉田は大学生との練習試合に4番左翼で出場し、左犠飛、中飛で1打数無安打1打点。カブスの鈴木はフリー打撃、走塁練習で体を動かした。メッツの千賀、アスレチックスの藤浪はキャッチボールなどで軽めの調整。
この日からオープン戦が始まり、2試合が行われた。
前日、実戦形式の打撃練習に登板したアスレチックスの藤浪は軽めの調整。リラックスした表情で守備練習などをこなした。25日にはブルペンで投球練習を行い、エンゼルスの大谷と投げ合う28日(日本時間3月1日)のオープン戦初登板に備える見込み。
エマーソン投手コーチは、「きのうは30球投げたが、きょうの状態は良かった。この調子でしっかり準備して28日を迎えてほしい。楽しみだ」と語った。同日は2回、35~40球をめどに投げる予定だ。
カブスの鈴木は、オープン戦初戦となる25日のジャイアンツ戦にスタメン出場することが決まった。ロス監督が明かし、「新ルールへの対応もあるし、すべての選手にとってシーズンに向けた新たな一歩となる」と話した。
20日のキャンプ初日には「投手との距離感やスピード感にまだずれがある」と話していた鈴木。3月上旬に見込まれるWBC日本代表合流に向け、実戦感覚を磨いていく。
前日に投球練習を行ったメッツの千賀は、キャッチボールやストレッチなどで軽めの調整。練習前には、GM特別補佐に就任したカルロス・ベルトラン氏と言葉を交わすなどリラックスした様子で過ごした。
大リーグ公式サイトはこのほど、今季の新人王候補を特集。日本勢では千賀がただ一人、ナ・リーグ5位でランクインした。ブルペン投球の動画とともに「90マイル台中盤の速球と『ゴースト(お化け)フォーク』と呼ばれる球を持っている。それだけで新人王を狙えるだろう」と紹介。3月のオープン戦デビューを前に、早くも注目が高まっている。