エンゼルスの大谷が着々と準備を進めている。2年連続で開幕投手を務めることが発表されたキャンプ2日目。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)も控え、記者会見で仕上がりについて「今のところは申し分ない感じ。去年よりもさらにいいし、今までの中でも一番」と充実の表情を見せた。
前日のブルペンで力強い投球を披露。この日は打者としての調整で、フリー打撃で快音を響かせた。「(WBCは)小学校のころからずっと見ていた大会で、いつか出てみたいと思っていた。前回はタイミングも合わずに出られなかったと考えると、特別な気持ち。楽しみだし、優勝を目指して頑張りたい」と意気込みを語った。
WBCでの活躍に注目が集まる大谷だが、米メディアからはそれ以上に去就に関する質問が続いた。今オフにフリーエージェントとなるため、契約延長か移籍かで話題になっている。長期契約を結べば、メジャー史上最高の総額5億ドル(約670億円)以上に及ぶ可能性も報じられている。
「契約のことはあまり気にしていない。完全にシーズンに集中している」と大谷。周囲の騒がしさは気にせず、調整する。
キャンプ2日目に記者会見に臨んだエンゼルスの大谷翔平選手の一問一答は次の通り。
―今季の目標は。
キャリアハイと常に思っている。今までやってきたベースの数字をしっかり超えていきたい。
―日本代表の宮崎合宿に参加せず、3月上旬に帰国する理由について。
練習試合に出られるか、出られないかだった。こっち(米国)で試合をした方がいいと、いろいろな人と話して決めた。
―エンゼルスと契約延長の可能性は。
(契約)最終年というのは理解している。今の段階ではエンゼルスに所属しているし、このチームで優勝したい気持ち。
―大型契約が予想されている。
僕はその道のプロではないので、どういう相場が合っているのか、正直分からない。いいシーズンにすることが僕にとっても、チームにとっても一番大事。