白老町の竹浦小学校で4日、3~6年生の児童14人と白老町高齢者大学の学生12人が昔遊びで交流した。ビー玉、おはじき、こま、紙飛行機について事前学習していた児童たちは、学生たちに遊び方を教えながら一緒に遊んだ。
土曜授業「ふれあいふるさとDay」の一環で、コロナ禍を背景に同校では3年ぶりに実施した。昔遊びでの交流は、これまで高齢者から学ぶ形で実施してきたが、遊び方を伝えられる人が年々減っていることなどから、今回初めて児童が教え役になった。
来校した70~80代の学生たちは、体育館で児童らからビー玉の遊び方や紙飛行機の飛ばし方を教えてもらって交流した。
児童と学生は、ひもを巻き付け、投げ方にこつが要るこま回しに悪戦苦闘したり、折り紙で作った紙飛行機飛ばしに夢中になったり。机の上でおはじきやビー玉をぶつけあう遊びでは、笑い声が弾けた。
町高齢者大学研究科1年の相馬貞子さん(80)=町虎杖浜=は初めて紙飛行機飛ばしに挑戦。「新鮮な時間だった。童心に帰って楽しく遊びました」と笑顔を見せた。
ビー玉遊びのルールなどを伝えた同校6年の菊地心音(みのん)さんは「相手に嫌な思いをさせずに伝わるような口調を心掛けた。遊びを終えて『楽しかった』と言ってもらい、うれしかった」と話していた。
土曜授業は、地域と連携した教育活動を通し、郷土愛、豊かな心、学力などを育てる白老町教育委員会の独自の取り組み。2017年度から町内の全小中学校を対象に実施し、竹浦小は総合学習の一環で取り組んでいる。