4日に3年ぶりに開幕した第73回さっぽろ雪まつり(11日まで)の大雪像の一つ、むかわ竜を題材にした「白亜紀の北海道~ティラノサウルス&カムイサウルス」が人気を集めている。来場した国内外の観光客から「恐竜、すごい」と感嘆の声が上がっている。
大雪像は大通公園の4、5、7、8、10丁目に計5基設置。恐竜の大雪像は地下鉄大通駅に最も近い4丁目会場にお目見えし、雪まつりに訪れる人たちで終日、にぎわっている。
最大の肉食恐竜であるティラノサウルスのほか、むかわ町穂別地区で日本初の大型植物食恐竜の全身骨格化石として発掘されたのがカムイサウルス。2019年9月6日に先住民であるアイヌの言葉で「神」を意味する「カムイ」を含めた「カムイサウルス・ジャポニクス」と命名された。
高さ10メートルの恐竜大雪像の4丁目会場には、むかわ町の特設ブースも開設。ブースは、むかわ町恐竜ワールド創生実行委員会が主催して運営。恐竜グッズを販売しているほか、化石展示なども行い、「むかわ竜」の町を国内外の観光客にアピールしている。
特設ブースでは、町の「地域おこし協力隊インターン」として奥山奨太さん(20)と小野立陽さん(20)の2人もスタッフとして活動。共に札幌大学経済学専攻の2年生。「大学では地域創生も学んでいる。雪まつり会場は、大勢の人が来てくれて楽しい」と笑顔を見せた。