厚真町の厚南中学校(石崎和昌校長)で25日、厚南地区PTAによる子育て講演会が開かれた。北海道スクールソーシャルワーカーの田村千波さんが講師を務め、「子どもの自立に向けて」と題して講話した。
田村さんは、思春期の子どもの傾向として「男子は12歳くらいからアイデンティティーの確立期に入ると言われ、自分の考えが出てくると同時に親から言われたことに反発したり、イライラしたりする」と説明。女子は「男子より早い10歳くらいから入ると言われる。自分が人からどう思われているのか他者視点が出てきて、見た目や評価が過剰に気になってしまう」と説いた。
また、グループで意見交換する場が少なくなりがちで「多様性やグローバルについて身に付く土台が不足している」とも指摘。そうした今の子どもたちに対して「考えを否定せず、やろうとしていること、考えていることを見てあげて」とアドバイスした。
参加した保護者は、時にうなずきながら熱心に耳を傾けていた。