解体予定の町役場現庁舎、専門家調査へ 厚真町議会特別委

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  • 2023年1月25日

 厚真町議会新庁舎周辺等整備調査検討特別委員会(下司義之委員長)は、役場新庁舎の建設に伴い、解体予定の現庁舎の保存活用を求める要望書を受け、専門家による建物調査を行うことを決めた。

 23日の同委員会で、賛成多数で決定した。

 町が示す基本構想・基本計画案では、新庁舎の新築に伴い、現庁舎を解体するとしている。これを受けて住民有志でつくる「現役場庁舎を観光資源・教育施設として保存活用する事を望む会」(加賀谷厚三代表)が、現庁舎の保存活用を求める要望書を町や町議会に提出していた。

 保存活用の理由として同会は、「先人が大地震にも耐えられるように―との思いを込めて1953年に建設し、胆振東部地震でも大きな損傷はなかった。経年劣化による損傷を補修し、耐震補強を施すことで十分使用に耐えられる」と説明。歴史的建造物、震災遺構として観光資源や教育に生かすことを求め、「歴史をつくってきた先人を尊敬し、災害の恐ろしさも忘れないための大切な施設」としている。

 要望を受けて同委員会は、利活用に関して「慎重に調査する」とした上で、現庁舎の状況について「専門家に調査を依頼する」との方針を決めた。

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