鵡川中の田畑さん全中スピードスケートへ抱負

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  • 2023年1月24日
「納得のいく滑りで自己ベストを更新し、上位を狙う」と意気込む田畑さん

 むかわ町の鵡川中学校3年の田畑妃毬さん(15)が、2月4~7日、長野市オリンピック記念アリーナ(エムウェーブ)で開催される第43回全国中学スケート大会(日本中学校体育連盟など主催)のスピードスケート競技に出場する。自身にとって、中学校生活では最初で最後となる大一番。過去2年はコロナ禍やけがで出場がかなわなかっただけに、悔しさを思い切りぶつける考えで、「0・1秒でも自己ベストを更新し、一つでも上の順位を狙う」と並々ならぬ思いを語る。

 今月上旬に帯広市で開かれた北海道中学校スケート大会の女子1000メートル1分25秒17で4位、同1500メートル2分12秒77で3位となり、2種目で本戦の切符を獲得した。

 昨年、一昨年も出場権を手にしたが、全国大会の出場は実現しなかった。1年生時は新型コロナウイルス感染拡大の影響で全国大会そのものが中止。2年生時の昨年は、帯広市で全国大会に向けて調整していた大会1週間前、転倒した選手に巻き込まれてスケートの刃が右足に刺さり、アキレスけんを損傷する悲劇に襲われた。3カ月ほどは動くこともままならない状態となり、出場辞退を余儀なくされた。

 けがの完全回復には半年ほどを要し、絶望感を味わった。当初は「筋肉が落ちて歩くこともぎこちなくて焦った」と言う。「右足の筋力はまだ足りない」と感じているが、懸命なリハビリの成果もあって「全体的には良い状態まで戻ってきている」と語る。

 全国中学での目標は、1000メートルで「納得のいくレース」をすることと、1500メートルでは姉の一紗さんが中学時代に記録した2分11秒02を上回る結果を残すこと。「自分の滑りを見失わず、納得のいく今までで一番のパフォーマンスを発揮したい」と意気込む。

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