白老町前企画財政課長の大塩英男氏(50)は20日、同町大町のしらおい経済センターで記者会見し、3月に予定される町長選出馬への意向を正式に表明した。19日付で町職員を退職して会見に臨み、「役場庁舎や町立病院の改築で町財政が課題となる中、責任感と使命感が芽生え、大きな挑戦として(出馬を)決意した」と述べた。
大塩氏は政策の構想として「しらおい愛で輝く未来のゴール」を掲げた。魅力、活力、幸せ感じる力―の三つを柱とし、取り組みたい課題として公園整備などの子育て支援や若者・子育て世帯移住の土台づくりなどを挙げた。行政経験を強みとし、「役場が一生懸命仕事してこそ良いまちづくりができる」と役場内のチームワーク強化も目標に掲げた。公約は「今月末までにまとめたい」と話した。
後援会組織の立ち上げや事務所開きなどの日程は「昨日まで町職員だったため後援団体は一から組織しなければならない。今後、走りながら早急に進めたい」とした。
1972年2月、室蘭市生まれ。旧登別南高校(現登別青嶺高校)、札幌学院大法学部を卒業し、94年に入庁した。町役場では総務課や象徴空間周辺整備推進課で主幹、税務課、企画財政課で課長を務めた。