安平町の早来小学校(山田耕一校長)と早来中学校(山田誠一校長)は16日、昨秋に完成した「早来学園」の小中一体型校舎で3学期の始業式を行った。2018年9月の胆振東部地震で被災し仮設校舎で学んできた早来中と老朽化した早来小の児童生徒が、同学園の来春開校に先駆け、真新しい校舎で授業を始めた。
早来小、早来中の順にアリーナで始業式が行われた。早来小の山田校長は「いよいよ新しい校舎での学校生活がスタートする。挑戦を続け、中学生との今までにないコラボレーションにも期待している。飛躍の学期にして」と呼び掛けた。
同小6年生の岡﨑悠良君(12)は「芝の小上がりなど、これまでなかった新しい設備がある。中学校に上がるまでに本をたくさん読んだり、いろんなことをしたい」と希望に胸を膨らませた。早来中1年の広岡怜さん(12)は「(教室間の)移動が大変だった。きれいに使っていきたい」と話していた。
新校舎は昨年10月末に完成。大部分が鉄骨2階建てで、延べ床面積は約7090平方メートル。工費は約31億円。4月には早来地区の安平、遠浅両小学校の児童も同校舎に入り、小中一貫の義務教育学校がスタートする。