厚真町出身のシンガー・ソングライター、小寺聖夏さん（26）が、新曲「Honey　Moon（ハネムーン）」を発売した。厚真産ハスカップを使った同じ名前のリキュールのテーマソングになっており、「ハスカップの日」に制定された7月7日の七夕伝説にちなんだ曲だ。

　昨年秋に町の特産品ハスカップを原料にしたリキュール「ハネムーン」が、後志管内積丹町の蒸留所でつくられたことに伴い、関わった地元の企業マドラーから曲作りの打診を受けた。

　小寺さんは、織り姫と彦星の切なくもロマンチックな物語をテーマにし、「1年に1度、2人だけの特別な日」を思い描いた内容にした。

　「普段出てこない言葉だけど、2人だけが分かっていればいい魔法の言葉」を「なんというか”Honey　Moon”」という歌詞で表現。「ロマンチックだけど、すごくうれしい日。しっとりしてしまわないように明るい曲調にした」と言い、「お酒のテーマソングなので夜のイメージになりがちですが、夜だけではなく、朝も昼も聴けるように」という思いからジャケットも明るい雰囲気を伝えるデザインにした。

　新曲のCDは町観光協会、インターネットなどで1枚1000円で取り扱っている。小寺さんは「年代を問わず、『いろんな困難を2人で乗り越え、何度もけんかをしたけれど、あなたが”いいな”って思える人』と一緒に聴いてほしい」と笑顔を見せる。