史跡生かし方は? 仙台藩白老元陣屋資料館シンポ

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  • 2022年12月24日
白老仙台藩陣屋跡のこれからについて考えたシンポジウム

 白老町陣屋町の仙台藩白老元陣屋資料館は23日、「史跡白老仙台藩陣屋跡のこれから」と題するシンポジウムを町コミュニティセンターで開いた。有識者や同館学芸員、ボランティアらが史跡の生かし方などについて語り、町民ら15人が熱心に耳を傾けた。

 2022年度の同史跡の第2次環境整備事業、普及・啓発事業の一環。

 最初に同館学芸員の平野敦史さんが、史跡保護の歴史的経緯と展望をテーマに講話。史跡保護について「行政の取り組みだけでなく地域と一体になった活動が重要」と語った。

 同史跡の整備基本計画策定委員長の田才雅彦さんは、行政に先駆けた文化財保存活動の動きとして、1905(明治38)年に藩士の墓が発見された際、町民有志が史跡保存会の前身となる「青葉会」を組織したことに触れ「文化財保存と活用には町民の皆さんの熱意が必要」と訴えた。

 同館友の会会長の川西政幸さんは、今後の同史跡について、陣屋保存活動に関わる道内各地の人たちとつながり、史跡保存を全道的に推進する陣屋サミット構想を提案。次年度は、同館が開館40年目を迎えることから、特別展やシンポジウムの開催などで陣屋や館関連の活動を多くの人に知ってもらう考えを示した。

 このほか、秋田公立美術大学景観デザイン専攻准教授の井上宗則さんもオンラインで講演した。

 同史跡は幕末北方防備の貴重な遺跡として1966年に国に指定された。町は保存、活用を目的に第1次環境整備事業(69―95年度)を実施。史跡を活用した地域教育や歴史理解の促進に努め、仙台藩白老元陣屋資料館の利用者は昨年までに年間3万人を超えるようになった。

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