白老町は19日、町内で活動する地域おこし協力隊員7人の活動報告会を町総合保健福祉センターで開いた。町民ら約40人が参加し、地域活性化の力になっている隊員たちの活動内容に理解を深めた。
隊員の活動を町民に伝え、今後のまちづくりに生かしてもらうとともに交流を深めてもらうのが目的。
7人は、食と観光振興を担当する鄭延雪(てい・えんせつ)さん(34)、森林ガイド担当の野田和規さん(25)、文化芸術担当の山岸奈津子さん(41)、観光振興担当の羽地夕夏さん(24)、安田裕太郎さん(27)、高島勇揮さん(35)、アイヌ文化振興担当の乾藍那さん(35)。
隊員歴が4年で最も長い鄭さんは、自身が働く白老観光協会で季節ごとに発信する観光情報を更新しているほか、今年は初めてクリスマスに合わせてフォトブースを駅北観光商業ゾーン(ポロトミンタラ)の観光インフォメーションセンターに設置したことを伝えた。「町の人たちは親切に接してくれる。町内に家を購入し、定住することにしました」と報告すると、会場から大きな歓迎の拍手が上がった。
野田さんは今春から秋にかけてガイドの傍ら山野草を使ったワークショップ活動を展開。冬はインターネット上で音声データを配信するポッドキャストに挑戦したことを報告した。
山岸さんは白老に移住するまでの活動を10年ごとに区切って解説。星野リゾート広報期、フリーでの広報期を経て、現在を「白老期」とし、現在の広報活動について「チームをつくって取り組み、いずれは法人化して町の魅力を可視化していきたい」と目を輝かせた。
町内外で移動書店活動を展開している羽地さんは、「既存の出版物を扱うだけでなく、誰もが気軽に出版できるレーベルを作りたい」と話した。野草民泊を運営する安田さんは「これから白老の森の恵みを紹介するフォトブックの制作を手掛ける」とし、会場で見本を配布した。白老観光協会で働く高島さんやアイヌ文化発信に努めている乾さんは、それぞれ管理するSNS(インターネット交流サイト)アカウントの利用者が伸びていることを報告。参加した町民は熱心に耳を傾けていた。
白老町は2016年度から地域おこし協力隊制度を運用し、これまでに20人を委嘱。うち4人が町内で起業している。