最適な避難経路考える 鵡川中で災害図上訓練

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2022年12月12日

 むかわ町の鵡川中学校(阿部隆之校長)の2年生は9日、防災学習の一環として町内鵡川地区をフィールドにした災害図上訓練(DIG・ディグ)」を行った。生徒28人が町民と地震後に津波が襲ってくることを想定して、最適な避難経路を考えた。

 DIGは災害(Disaster)、想像力(Imagination)、ゲーム(Game)の頭文字を取った訓練の名称。防災意識の掘り起こし、まちの探求のほか、災害を理解する狙いもあるという。

 生徒たちは11月下旬、町民と共にフィールドワークを行い、結果をこの日の資料にした。それぞれ住んでいるエリアごとに分かれてグループを編成。津波の浸水深や到達時間などを記したハザードマップと地図を照らし合わせ、「この場所は狭い」などと意見を出しながら、安全な場所へ向かう有効な避難経路や要する時間を机上でシミュレーションした。三上期央さん(13)は「自分たちがむかわの地形について、いざとなると分かっていなかった部分が多いと感じる。難しいです」と改めて振り返っていた。

 同校の片岡鉄也教諭は「冬場は(着替えや道の状況など)避難しにくい条件が重なる。4年前の胆振東部地震の時には発災後、道路に渋滞が起きた。実際はいろんな条件が重なる中で避難しなければならない」と指摘し、「災害、自分たちが住むまちの特徴、地域に住んでいる人のことを知ることがとても大事」と呼び掛けていた。

こんな記事も読まれています

ニュースカレンダー

紙面ビューアー