地域医療について学ぶ ウテカンパ オンライン勉強会 白老

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  • 2022年12月7日

 白老町社台のNPO法人ウテカンパ(田村直美代表)は6日、町総合保健福祉センターで地域医療について学ぶ勉強会を開いた。通信での参加者を含む約25人が受講し、愛知県豊田市で地域に根差した医療に従事する豊田地域医療センターの在宅部門長で総合診療医の近藤敬太さんのオンライン講演に耳を傾けた。

 総合診療医は2018年4月に専門医として認定された新しい分野の医師。扱う問題が広くて多様なのが特徴で、近藤さんは「臓器別の専門医らと協力し、子どもから大人、妊産婦や家族全体の健康や病気を診療するのが専門」と説明した。

 地域に根差した医療を提供する「コミュニティホスピタル」という概念についても解説。200床未満の病院で、総合診療を中心に地域と病棟、外来、在宅医療が連携し、地域住民の健康管理や救急医療をはじめとする必要な医療を提供できる病院と説いた。

 豊田地域医療センターは15年4月、在宅部門を設け、コミュニティホスピタルに当たる医療の提供を始めた。当初は総合診療医2人、非常勤医師と事務員各1人で、22年度には専攻医46人、指導医31人を増員し、「新しい分野の総合診療医を多くの医師が志している」と紹介。目指す医療環境の実現には地域医療に関わる人材が体系的に学び、成長できる環境が必要とし、「しっかりした教育を提供できれば、病院が地域の最前線、教育の拠点になれる」と訴えた。

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