むかわ町は6日、ICT(情報通信技術)事業などを展開する「デザイン・コミュニケーションズ」(東京)とデジタル活用・促進を図る包括連携協定を結んだ。同社が自治体と同様の協定を締結するのは、むかわ町が初めて。
協定内容は、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進の仕組みづくり、地域資源を生かした新たな価値創造、地域交通の利便性向上―など。
締結式で同社の木下昇社長は「DXの観点からお役に立てるようにまい進していく。持てる力を最大限に生かして貢献したい」とあいさつ。近年漁獲量が低迷しているシシャモについて言及し、「ITの力を使い、知見や大手の取り組みを含めて指導、紹介していきたい」と話した。
竹中喜之町長は「シシャモの資源回復、管理の応用、最適化につなげていければ。今の時代に合った行政運営や働き方の改革にも生かされれば」と期待した。
町は、穂別地区に「復興拠点施設」として2025年度完成を目指している穂別博物館とその周辺エリアの再整備においても、デジタル技術の知見を持つ同社にアドバイスを求めていく考えだ。