白老町虎杖浜の宿泊、商業施設6社でつくる虎杖浜温泉地域循環バス運行協議会(福田茂穂会長)は3日、JR登別駅発着の無料循環バス「ゆたら号」の試験運行を開始した。初日は同駅でセレモニーが行われ、来賓の戸田安彦白老町長、小笠原春一登別市長と共に門出を祝った。来年1月末まで、土日祝日の17日間運行する。
同協議会は今年10月、虎杖浜温泉ホテル、海の別邸ふる川、蒲原水産、いずみ、アヨロ温泉、ナチュラルサイエンスの6社で発足。ゆたら号は各施設の利用者や従業員の送迎を目的とし、虎杖浜市街地とJR登別駅前商店街の交流人口の増加を図る。
運行は土日祝日のみ。今月は25日までの8日間、1月は7~29日までの9日間。9人乗りと10人乗りのミニバン2台が、特急が停車するJR登別駅を起点に、7カ所の停留所を1周40分で結ぶ。午前便は時計回り、午後便は逆回りで運行する。運行経費は同協議会が負担し、乗車料金は無料。
コースは、JR登別駅―ナチュの森―虎杖浜温泉ホテル―蒲原水産―アヨロ温泉―ふる川―いずみ。始発の午前7時40分から最終便の午後6時20分までの計20便運行し、同駅発着の列車55便に対応するようダイヤ編成したという。
福田会長はセレモニーで「虎杖浜・登別地区の交流人口増と、苫小牧、室蘭両方面からの観光客の足としての定着化を目指す」とあいさつした。