挑戦は大切 日ハムGMの稲葉氏 鵡川高創立記念講演会

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  • 2022年11月29日

 むかわ町の鵡川高校(三村素道校長)の創立70周年と中高一貫教育20周年を記念した中高合同講演会が28日、同町道の駅「四季の館」で開かれた。プロ野球北海道日本ハムファイターズゼネラルマネジャーの稲葉篤紀さんが中高校生たちに「挑戦」することの大切さを訴えた。

 鵡川中と鵡川高の全校生徒計約250人が耳を傾けた。

 稲葉氏は自身の生い立ちに触れながら、「中学、高校は少年少女から少しずつ大人になっていく時期。(自身は)甲子園には出場できなかったが、いい友達、仲間に出会えた」と青春時代を語った。

 また、現役時代を振り返り、ヤクルトスワローズ在籍時から若手選手と毎日行っていた素振りを日本ハムに移籍後も続けていたと説明。ヤクルト時代は若手主力選手にかなわなかったが、その選手よりも長く現役を続け、2000本安打達成につながったと話し、「その時は報われなくても、必ずどこかで報われる時が来る」と伝えた。

 その上で「決めたことを毎日続けること」と説き、「何かを見つけて繰り返すことで変化が生まれると思う。自分のやりたいことを続け、そこに自分の価値を見いだすことができればいい。失敗もいっぱいして」と呼び掛けた。

 これを受け、「球団の職員になりたい」「ファイターズガールになりたい」と思いを語ったり、熱いエールを送ったりする生徒たちがいた。

 生徒を代表し、鵡川高校2年の藤枝乃杏さん(17)は「テレビで見ていた人が目の前にいる」と感激しながら、「共感できること、将来について考えさせられることがたくさんあった。学んだことを生かしていきたい」と謝辞を述べた。

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