むかわ町の鵡川高校の生徒たちが26日、地域の課題解決法を見いだす探究学習「むかわ学」の授業で考案したオリジナルパン「むかろんぱん」を、町内の道の駅「四季の館」で限定販売した。町の公式キャラクター「むかろん」の顔をあしらったメロンパンで、用意した40個は1時間弱で完売。生徒たちは「予想以上の反響」と達成感をにじませた。
オリジナルパンを開発したのは、3年生4人でつくるグループ。町を盛り上げる施策として、むかろんのPRとお土産品の開発を狙い、むかろんをイメージしたパンを考案することにした。
地元のパン販売店「むかわ夢風船」の協力を得て、商品開発に着手。パンの中にクリームを入れたほか、顔の部分にチョコレートなどを使用してアクセントにした。クッキー生地の部分は、カボチャやトマトの粉末を混ぜて色付けするなど「着色料を使わない」というこだわりを込めた。
道の駅での販売にはむかろんも応援に駆け付け、入り口にブースを構えて1個300円で提供した。町民をはじめ、遠方から訪れた観光客らが手に取り、50分ほどで売り切れた。グループリーダーを務めた3年の岡部弘暉さん(18)は「着色料を使わないなど安全安心にこだわった。思っていたより立ち寄ったお客さんが買ってくれた」と振り返り、「今後、夢風船さんで取り扱ってもらえたらうれしいですね」と希望を語った。
今回の取り組みで得た成果や課題、今後に向けた展望は、12月中旬に町内で開かれる提言発表会で町職員や民間事業者らにプレゼンテーションする。