苫小牧信用金庫(小林一夫理事長)は24、25両日、企業版ふるさと納税として、胆振管内の厚真、むかわ、安平町と日高管内の日高、新冠町に寄付をした。
厚真町には25日、新たに建設を目指している役場庁舎と周辺の整備に役立ててもらおうと1000万円を寄付した。宮坂尚市朗町長は「庁舎建設では資機材、人件費の高騰が懸念されており、ある程度の資金調達が必要となる」と感謝の言葉を述べ、「100年後も評価される震災復興、創生を目指す町の顔として町民に愛される建物、周辺整備をしていきたい」と思いを語った。小林理事長は「協力させていただき光栄。金融機関として引き続き、地域に貢献し発展に寄与したい」と話した。
むかわ町には24日、2018年9月の胆振東部地震で被災したまちなかの再生に役立ててほしいと150万円を寄せた。町はまちなか再生で穂別地区の「復興拠点施設」となる「穂別博物館とその周辺エリア」の再整備に乗り出し、25年度の完成を目指している。竹中喜之町長は「皆さんの支援を力に、力を形にできるよう、感謝の気持ちを込めて整備を進めていきたい」と話し、同庫に感謝状を贈呈した。小林理事長は「皆さまのおかげで得られた利益の一部を地域に還元させていただいた。来年以降も引き続き、地域貢献に努めたい」と話した。
安平町には、震災で校舎が損壊した早来中学校の再建とする小中一貫の義務教育学校「早来学園」の建設費用に充ててもらおうと、100万円を寄付した。及川秀一郎町長は「教育を柱にしたまちづくりを進める町として、(早来学園は)象徴的な建物になる。町民にも開放して使ってもらうし、一段落した時には企業や団体の視察受け入れも考えている」と謝辞を述べた。
日高、新冠町には24日、それぞれ150万円を寄付した。新冠町には、営業区域として地元に還元したいと計画的な医療施設の整備に賛同して寄付し、鳴海修司町長は「多額の寄付を頂き感謝します」と善意を受け取った。日高町では同庫が「企業版ふるさと納税」の第1号となり、大鷹千秋町長は「まちの活性化に有効に使わせていただきます」と感謝した。