のぼりべつクマ牧場リニューアル 新公式キャラクターお披露目 博物館にトリックアート

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2022年11月24日

 登別市登別温泉町にあるのぼりべつクマ牧場(宮﨑靖志社長)がこのほど、敷地内の一部をリニューアルした。山頂のヒグマ博物館にトリックアートや子グマの縫いぐるみを展示し、9月に募集した新公式キャラクターをお披露目した。牧場を運営する登別温泉ケーブルの吉田廣勝総務課兼営業課長は「『わくわく感』を念頭に、楽しい牧場運営を続けていきたい」と意気込んでいる。

 「もっともっと写真を撮りたくなる体験型施設」を目指す戦略の一環。

 トリックアートは5種類。親子連れやカップル、友人同士のグループがスマートフォンで写真を撮っていた。子グマの縫いぐるみは生後4カ月と7カ月を用意。抱きかかえて重さを感じたり、家族で記念撮影を楽しんでいた。

 餌やりが楽しめる「ヒトのオリ」では、マグネットが付いたうちわ状の吹き出し「アテレコプロップス」を設置。「BIG BOSS」「YEAH!」などと書かれた吹き出しを活用してヒグマを撮影してもらい、SNS(インターネット交流サイト)を通じ牧場の魅力を伝えてもらう趣向だ。

 新公式キャラクターは、三つ子のいる「5人家族」。山麓駅の正面玄関や入場券販売窓口、ゴンドラ内、山頂のエサ自販機、食堂の壁面などに登場させ、文具やTシャツといったグッズにも活用していく。

 同園は1958年に開園。ヒグマの多頭集団飼育に世界で初めて成功し、今年は飼育動物の生活環境を豊かにする工夫や試みが評価され、「エンリッチメント大賞2022」(NPO法人市民ZOOネットワーク主催)で努力賞を受賞した。

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