厚真町は来年度、岩手県奥州市(旧前沢町)との姉妹都市提携40周年の記念事業として、コラボ酒を製造する。22日に町内で開かれた「厚真の地酒頒布会」(宮田広幸会長=とまこまい広域農業協同組合長)の役員会、2022年度・第8回総会で詳細を明らかにした。これに伴い、地酒「あつま川」の製造は1年間休む。
町や同頒布会によると、コラボ酒は純米吟醸酒4合瓶(720ミリリットル)で1500本を製造する。
旧前沢町とは1983年から姉妹都市提携しており、奥州市前沢の岩手銘醸に製造を委託。来年5月に町内で販売を開始する予定。在庫は町観光協会で管理する。
あつま川の製造を休む理由について、町産業経済課は「2種類を同時期に販売することで、双方に在庫のリスクを負う可能性があるため」と説明。「記念事業の趣旨を勘案し、地酒頒布会には承諾を頂いている」と述べた。
また、昨年10月以降のあつま川の販売実績は、20年度産の純米大吟醸、21年度産純米吟醸合わせて1224本(20年度産828本、21年度産396本)。今年10月末時点の在庫は計200本ほどで、来年1月に販売を終える予定と報告した。