ロッテの榎康弘スカウト部長が16日、東京都千代田区の専大を訪れ、ドラフト1位の菊地吏玖投手=苫小牧青翔中出=に指名のあいさつをした。苫小牧市出身の菊地は「活躍しないと遠くに住む家族はテレビで見られない。1軍で活躍したい」と誓った。
甲子園出場経験はなく、専大入学後に成長した最速152キロ右腕。同校OBには日米で活躍した黒田博樹氏がおり、「勝手に親近感がある。同じところでできた経験は今後に生きる」と語った。
榎スカウト部長は「先発でも中継ぎでも高いポテンシャルを発揮できる」と評価。目立ちたがり屋の性格という菊地は「どこでもいける気持ちはあるが、長く投げて目立てるので先発が好み」と話した。
―日ハム・二刀流矢沢「自分に期待」
日本ハムは16日、ドラフト1位で指名した日体大の矢沢宏太選手と横浜市内のホテルで入団交渉に臨み、契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1500万円で仮契約した。
プロでも投打の二刀流に挑む矢沢は「どれだけできるのかという楽しみがあるし、自分に期待していろんな可能性を求めていきたいと思う」と抱負を語った。
来年1月の新人合同自主トレーニングまでは、重点的に体づくりに励むつもりで、1年目の目標には開幕1軍と新人王を掲げた。「何も分からないステージだと思うので、まず1年間かけてどういうものなのかを感じながら、けがをしないで1年間野球をやり続けたい」と先を見据えた。(金額は推定)
―オリックス森を獲得
オリックスは16日、西武から国内フリーエージェント(FA)権を行使した森友哉捕手(27)の獲得を発表した。26日に大阪市内で入団会見を行う。
森は大阪桐蔭高から2014年にドラフト1位で西武に入団し、強打の捕手として活躍。19年に打率3割2分9厘で捕手では史上4人目の首位打者に輝き、最優秀選手に選ばれた。今季は102試合出場で打率2割5分1厘、8本塁打、38打点。
オリックスは今季、26年ぶりに日本一となったが、89本塁打はリーグ最少、490得点は同4位で長打力、得点力不足に苦しんだ。主砲の吉田正尚外野手はポスティングシステムを利用しての米大リーグ移籍を模索中。リーグ3連覇、日本シリーズ連覇に向けて打線の強化を目指し、森の獲得に動いた。