実寸大の模型など展示 沙流川歴史館で野鳥特別展  平取

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  • 2022年11月15日

 平取町二風谷の沙流川歴史館は特別展「沙流川流域の野鳥たち」を開催し、流域で見られる野鳥の羽根や実寸大の大型野鳥の模型などを展示している。12月4日まで。

 同展は町内外の野鳥愛好家らから提供された野鳥の写真や、「21世紀・アイヌ文化伝承の森プロジェクト~コタンコロカムイ(シマフクロウ)の森づくり~」の取り組みを紹介している。

 10月4日の開幕後には、沙流川の環境を野鳥などの野生動物の視点から考える沙流川歴史館講座「川と生き物」を同館で開いた。講師を務めたゆうふつ原野自然情報センター主宰の村井雅之さんは、「川には生命維持のほかに、地球全体の物質循環を担うなどの重要な役割がある。川は地下水を介して土壌から供給されたミネラルを海に供給。森林から供給された落葉などは水生昆虫や微生物などを経て、水溶性の有機物となり、海に供給される」と話し「今、求められているのは河川のみならず、流域全体の保全だ」とした。

 この後、日本野鳥の会ウトナイ湖サンクチュアリチーフレンジャーの松本潤慶さんと、同レンジャーの池淵朋華さんが、展示された写真の鳥を解説。会場とオンラインで参加した約50人は熱心に耳を傾けていた。

 特別展は午前9時から午後4時半まで。月曜日休館。入場無料。問い合わせは沙流川歴史館 電話01457(2)4085。

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