厚真町小中一貫教育研究大会が11日、厚真中央小学校で開かれた。町内外から教職員、来賓など総勢約140人が参加し、厚真町ならではのふるさと教育や力を注ぐ英語教育などへの理解を深めた。
同町では、小中学校の9年間で「厚真の未来を語れる子」を掲げ、2019年度から小中一貫教育を導入。さらに、教職員の働き方改革と教育の質向上を一体的に推進するため、昨年春に教育研究所を立ち上げた。
今大会の研究主題は「自立して新しい時代を生きる力を育み 未来を語れる子の育成~『つなぐ力』『拓く力』を育む9年間を通して~」。
公開授業は町内4小中学校の児童生徒を厚真中央小に招集して行い、それぞれ各教室で算数、理科、英語総合的な学習の授業の様子を自由に見学できるようにした。
午後は学習(授業づくり、学力向上)、英語教育、特別支援教育など六つのテーマに分かれて分科会を開催。このうち、ふるさと教育部会では「一つのテーマだが、授業の中でさまざまなスキルが身に付く」「小学校からの積み重ねが大事」「先生だけではなく、地域や民間などが大きな存在となっている」などと意見を交わした。
胆振教育局教育支援課社会教育指導班の加藤雅司主査は「子どものアイデアを実際にやってみることが大事。その経験を次につなげてほしい。上級生や地域の方に聞いてみることも一つの方法」と助言した。