苫小牧東地区の少年野球チーム美園スラッガーズが6日、苫小牧市美園公園グラウンドで卒団交流試合を開いた。東胆振7チームから小学6年生21人が参加。2チームに分かれ試合を繰り広げた他、親子対決、ホームラン競争など各種イベントを通じて交流のひとときを楽しんだ。
交流試合はサングラスや仮装グッズを身に着けた選手たちが、伸び伸びと野球を楽しんだ。親子対決では選手保護者が、子どもたちに負けじと白球を追う姿がグラウンド上に広がった。
美園の高橋鳳仙主将(明野)は「他チームやいつもお世話になっている父さん、母さんと一緒に野球ができて、いい思い出になった」。安田悠晴(美園)は「少し緊張したけど、みんなと仲良く楽しくプレーできた」と喜んだ。
例年「美園スラッガーズ祭」と題してチーム単位の交流試合、レクリエーションなどを実施してきた。新型コロナウイルスによる2年の中止を経て「6年生に花道を」と高橋佑介コーチらが新たな企画を考案。共栄重車輌、太豊建設、合同会社T&Mが協賛した。
「趣旨に賛同して多くのチームが参加してくれた。ここまで盛大に開催できるとは思っていなかった」と高橋コーチ。選手や保護者から数多く喜びの声を聞き「来年以降も実施していきたい」と言う。
現在の6年生はチームの主力として活動する高学年期を感染症に翻弄(ほんろう)されながら過ごした代。高橋コーチは「苦労を乗り越えてきた経験を生かして、中学生になっても野球を続けてもらえたら」と期待した。