白老東高校(小川政博校長、生徒155人)は8日、全校生徒を対象に「一日防災学校」を初めて校内で開いた。生徒たちは災害について学ぶ講話などを通し、日ごろから防災を意識する大切さを学んだ。
一日防災学校は道が実施している防災教育プログラムで、一日を通じて授業に防災要素を取り入れ、児童生徒の意識向上を図る。
同校では各学年が体育館や屋上で、自然災害に備えて段ボールベッドやテントの設営を体験。避難所運営を疑似体験する道危機対策課のカードゲーム「Doはぐ」に挑戦した。
町防災交通室主査の高野基哉さん(47)が解説する大雨による河川の氾濫や地震発生後に津波が起こるメカニズムにも耳を傾けた。高野さんは白老町森野地区は降水量が多く、複数の河川が海岸付近で合流して河口が一つに交わる地形から増水が起こりやすいことを説明。「避難指示が出たら興味本位で河川を見に行かず、迅速に避難を」と呼び掛けた。
段ボールベッドを設営した2年の福田優凪(ゆな)さん(17)は「初めての経験でしたが、説明書と級友の助けで素早く組み立てられ、災害発生時の心構えができた」と話した。