白老町高齢者介護課は10日、北海道栄高校で3年生を対象に認知症サポーター養成講座を開いた。3クラス106人のうち、1クラス36人が、医療法人社団玄洋会の職員から認知症の症状や行動の特徴、対応方法を学んだ。
講座は2007年から、正しい知識に基づき、認知症の人や家族を支える地域づくりを目的に開催している。町内には21年度までに、2140人の認知症サポーターが誕生した。
同校では、家庭科などについて学ぶ授業「総合演習3」の一環として開き、認知症の人との関わり方を中心に学んだ。講師は北海道メンタルケアセンター(苫小牧市若草町)の精神保健福祉士、鈴木孝征さんと道央佐藤病院(同樽前)の認知症ケア専門士、大谷嘉範さん。
鈴木さんは認知症の中核症状の記憶障害などについて解説。「ゆっくり大きな声で語り掛けてあげるなど本人の状態に寄り添った対応を」と話した。大谷さんは認知症の人との関わり方について述べ「驚かせない、急がせない、自尊心を傷つけない」といった対応の心得が必要とした。
同様の講座は残り2クラスの生徒を対象に12月8日、15日、社会福祉法人優和会の職員を講師に開く予定だ。