白老中学校(小林俊文校長、生徒144人)は5日、土曜授業「ふれあいふるさとDay」を行い、各学年の生徒が保護者や来賓の前で白老町の魅力や職場体験で学んだことを発表した。
「ふれあいふるさとDay」は地域と連携した教育活動を通し、郷土愛、豊かな心、学力などを育てる目的。町教育委員会が2017年度から全小中学校を対象に実施し、同校は総合学習の一環で取り組んでいる。
1年生の学習テーマは「白老町の魅力を再発見しよう」。生徒らは食や歴史、観光、自然風景などにまつわる観光PR動画を制作して披露した。2年生は「職場体験から学んだこと」と題し、町役場や国立アイヌ民族博物館などでの体験学習の内容を発表した。
3年生は「大人から子どもまで誰もが輝く白老をつくろう」をテーマに掲げ、町職員による住民説明会を題材とした発表を芝居仕立てで展開。この中で、町内の民族共生象徴空間(ウポポイ)を訪れる修学旅行生のための宿泊施設の誘致、利用者が多い複数のSNS(インターネット交流サイト)でのまちのPR、地域循環バスの活用など、中学生ならではの発想でまちづくりのアイデアを伝えた。
発表者の一人で3年の原田泰斗君(15)は「大人たちだけがまちをつくっているわけではなく、自分たちも関わっていける。みんなでよりよい白老をつくっていきましょう」と呼び掛けていた。