苫小牧市有明町の南北海道スズキ販売は2日、2018年9月の胆振東部地震で大きな被害を受けた厚真町吉野地区の土砂崩れ現場にサクラの苗木を植樹した。
地域貢献と被災地復興支援を兼ねた初めての取り組み。9月に同社の店舗スズキアリーナ有明(同市有明町)でオープン9周年記念イベントを開いた際、野菜を販売し、売上金を苗木購入費用に充てた。
植樹には、同社の栗橋和幸社長と同店の吉原貴久店長が来町。宮坂尚市朗町長も参加し、エゾヤマザクラの苗木を手植えした。
宮坂町長は「町民にとって日常を取り戻すのが最優先だが、景観を取り戻していくことも心の癒やしにつながる。自然の景観が戻るまで20年ほどかかるが、末永くお付き合いをしていただければ」と話した。
同社は今後も復興支援を継続する考えで、同町にゆかりのある栗橋社長は「かつて『吉野の桜』と呼ばれ、地域に親しまれていたと聞いている。微力ながら、自然豊かなまち・厚真町を応援していきたい」と意気込みを語った。