厚真町の公営塾「よりみち学舎」に通う厚真高校の生徒たちが3日、町青少年センターで高校生考案のオリジナルおにぎりを数量限定で販売した。厚真高生と公営塾が共同で参加する寄付活動「おにぎりアクション」のPRの一環で、町産米を使った商品は1時間弱で完売。町民から好評の声が寄せられ、生徒たちの表情には達成感が表れていた。
同アクションは、特定非営利活動法人「TABLE FOR TWO International」の取り組み。おにぎりに関する画像を会員制交流サイト「フェイスブック」や写真投稿サイト「インスタグラム」、ツイッターなどSNS(インターネット交流サイト)で紹介すると、アフリカ、アジアの子どもたちに給食5食分が届けられる仕組みになっている。
この日は、地元産「さくら米ななつぼし」の炊きたてに、卵とみそをあえた「卵みそ」を混ぜ込んで握ったものと、揚げ玉とかつお節を混ぜ込んでめんつゆで味付けして握り、2種類ののりを付けた「のりのり」の2品を各24個用意。まちなか交流館しゃべーるが協力し、町内で開かれている文化祭に合わせて実施した。
生徒たちは青少年センター入り口での「接客」と文化祭会場での「呼び込み」の2手に分かれて活動。1個200円のおにぎりは、家族連れを中心に多くの町民の興味を引き付け、あっという間に完売した。
1年生の加藤迅さん(16)は「接客は難しかったけれど、おにぎりを渡す時に『ありがとう』と声を掛けてくれるのがすごくうれしかった」と振り返り、「また機会があれば、違うメニューを考えて販売できれば」と意欲を見せていた。
オリジナルおにぎりはしゃべーるでも数量限定で販売し、すぐ完売した。