白老町議会産業厚生常任委員会(広地紀彰委員長)産業厚生分科会は2日、町役場で町内のNPO法人ウテカンパでコミュニティナース(コミナス)として活動する川田幸香さん(38)、須貝夢乃さん(26)と懇談した。委員7人が2人の取り組む福祉活動に理解を深めた。
同委員会は、新型コロナウイルス流行下での高齢者らのフレイル(虚弱化)や重症化の予防をテーマに、コミナスや生活支援コーディネーターと連携した地域の見守りについて議論している。懇談はこの取り組みにおける事務調査の一環。
コミナスは、住民が集まる場所へ出向いて相談対応に当たるなど、健康づくりを支援する医療人材。2人は、町内の社台地区や虎杖浜地区を中心とした町内外の各地で活動している。懇談に苫小牧市在住の川田さんは来庁、須貝さんはリモートで参加し、活動内容や今後の目標について語った。
須貝さんは、札幌市内で看護師として働きながら、休日などに町内を訪れ、町民の健康チェックに応じていることを説明。川田さんは白老町などで活動するモチベーションについて「自分自身が楽しく活動できていることが活動の源」とし「ニーズを広げる意味でも、さらに町内の多くの方と接点を持つことが目標」と語った。
広地委員長は「コミナスがコミュニティーを癒やす存在でもあることが分かった」と話していた。