白老町社会福祉協議会は1日、町総合保健福祉センターで福祉セミナーを開いた。町民ら22人が参加し、北海道在宅ケア事業団のしらおい訪問看護ステーション所長、猪羽(いのは)美鈴さん(56)の講演に耳を傾けた。
介護職員養成研修継続研修の一環で、介護職員養成研修(町社協主催)の修了生有志による団体「ヘルム3・9」が共催した。
猪羽さんは登別市の病院に看護師として勤めた後、2001年から同ステーションに勤務。11年から同所長。ケアマネジャーと訪問看護師を兼務した経験から、セミナーではみとりについて講演した。
「人はいつか亡くなる。日頃からどう亡くなりたいかを考え、家族や友人、身近な医療・介護福祉関係者、ボランティアらと話し合うことが大切」と呼び掛けた。
みとりの希望は「医療・介護福祉関係者のできる範囲と家族の意向と本人の気持ちが一致して初めて実現する」とし、「専門人材が足りず、町内でのみとりの実現は難しい状況だが、諦めずに自分の気持ちを発信し続けて」と訴えた。