「地域DMO」登録 日胆地区初 誘客活動推進へ 白老観光協会

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  • 2022年11月2日

 白老観光協会(福田茂穂会長)が1日までに、観光地域づくり法人(DMO)として観光庁に登録された。DMOは経営的視点で地域の観光づくりや稼ぐ力を促す制度で、登録されると観光関連の国の補助金が受けやすくなる。同協会は今後、誘客に向けた旅行業登録も目指し、戦略的に白老観光を推進する。

 観光振興のかじ取り役を担うDMOは、都道府県レベルの「広域連携DMO」、近隣自治体と連携した「地域連携DMO」などがあり、同協会は市町村単独の「地域DMO」として登録。胆振・日高管内では初のケースとなる。

 同協会は2020年2月、「白老まちづくりDMO戦略協議会」を立ち上げ、民族共生象徴空間(ウポポイ)を核とした観光振興の方策について関係各団体と議論を重ね、地域DMOを目指した。多様な関係者との合意形成に加え、専門人材や安定的な運営資金の確保、明確なコンセプトを持った観光戦略の策定など要件を満たしたことで、10月28日付で登録された。

 同協会は今後、白老の豊かな自然や多様な食、アイヌ文化など地元の資源を生かした誘客活動を戦略的に進め、観光商品開発など事業の創出も狙う。事務局の担当者は「ようやくスタートラインに立った。旅行業登録の申請に向けた取り組みに力を入れていく」と述べた。

 同協会は1951年5月に設立。79年5月に社団法人、2013年4月に一般社団法人に移行した。19年8月には地域DMO候補法人となり、本登録を目指していた。

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